2014年10月06日

消費税のアップの影響


新年度26年4月1日から消費税が8%になると言う事で前年度末の3月迄は駆け込み需要が多かったようで宅配業者の取次ぎが大変な量であったと聞きました。宅配業者に荷を持ち込むと予定より遅れるかも知れませんのでご了承くださいとよく言われたものです。
宝飾業界も例にもれず駆け込みの影響はありましたがそれは極一部の良い製品を作る職人さん達の世界だけであったように感じられました。
宝飾品はよほど景気が良くならないと消費が活発になりません。あらゆるものが満ち足りて初めて贅沢な宝飾品に目が向けられ出番が来るわけです。しかし、日本では安部政権になってから政権発足から約二年で25%強の円安になり消費税アップと合わせて消費にどの様な影響を及ぼしてきているのかが一寸気がかりです。
宝石ルースはほぼ100%海外からの輸入で賄うわけですから円安ではかなりのダメージになります。宝石は国際商品ですからどうしても景気の良い国のバイヤーに有利に働きますので品質の良いものはどうしてもそちらに流れてしまいます。宝石は輸入商品ですから対ドルベースで円安になると買付業者はダメージを受けます。
消費税アップから半年が経過しましたが最近業界では25%強の円安と消費税引き上げによって実質的に5割(50%)位は宝石製品の価格を上げなければやっていけないとの声をよく聞きます。
国内景気はアベノミクスなどといってあたかも景気が浮揚している様な事を言っていますがそれは極一部の製造輸出業者が円安メリットを享受しているだけで、海外から原材料を調達しなければならない業種は逆に円安によってもの凄いダメージを受けています。
宝石ジュエリーは食べ物や日用品と違ってどうしても必要なものではないので後回しになるのですが、世界の人口増に伴い富裕層が少しでも増えれば良いものの需要は確実に上がります。宝飾として身に着けるものとしたり資産として購入する為資産性の高い良質な宝石の需要は供給量を上回ります。世界的には不足している良質な宝石がこの日本には過去の経済成長の過程でかなりの量蓄積されてきましたが、宝石業界にとってはさしたる景気浮揚もなく前述の消費増税・円安によるダメージは計り知れないところで、業者もしかり、一般の方々が貴金属宝飾品を換金のため手放すことが多いようです。
posted by 好石亭 at 10:40| 日記

2014年02月18日

貴方の趣味は?


何か趣味をお持ちですかと問われても特に趣味はありませんと言われる方もいます。趣味を持っていてもその対象は様々で何になるのかはその人の価値観によって決められますので自分の趣味を他の方に押し付けるわけには行きません。良さを語り理解し合うには同じ趣味を持った方を選ぶようになります。

私の場合は宝石の魅力にはまっている傾向があります。今では本業が趣味のようになってしまっているので宝石を扱う仲間も(宝石の商売が好きな方)よりも宝石が好きで良く分かっている方のほうに向いてしまいます。

一般の方々には商品をロットで見てセレクトしたり誰も見向きもしない在庫などを見る機会などは無いと思いますが兎に角何でも目を通してしまいます。お値段の高いものはそれなりの良さ美しさは備えていますので魅力があるのは当たり前ですが研磨されてルースとなった鉱物が誰にも見向かれもしないでパーセルやポリ袋、チンボックスに入っているのが気になるのです。

需要が限られてしまい見向きもされなくなってしまった石はおおむね単価が安いために扱いが雑な場合が多いので石と石が共ズレを起しキズついてしまったものなどが多いのです。同じ硬さのモノが雑に一緒になっているとルースのファセットは簡単に欠けてしまいます。キズだらけになってしまいます々見放されてしまった石でも趣味が高じますと何処かに良いものを持っていないかと眺め透かします。

宝石という石の魅力は何かというと希少で美しく耐久性があることでしょうが何といっても本物(ナチュラル)は何十年経っても変わる事はありません。しかし。研磨されたばかりのまったく新しい石はロットなどで見ますとものすごく新鮮さを感じますが、そのまま一年でも二年でも手を付けぬまま保存した後で改めて見ますと不思議な事に新鮮さは感じられず一寸だけ変わったように思います。これは宝石が空気に触れる事で酸化していることを微妙に感じているのかも知れません。

本物というと何?と思う方がいるといる思いますがここ10年位前からの宝石事情を振り返ってみても天然資源ゆえに宝石原石の確保が厳しい事もあり原石自体は本物でも何らかの処理を施し見た目を良くしたものが多くなってきていますので商い特に(仕入れ)には気を使いますが、最近はこれは何としてでも買っておきたいという石に出合う事が少なくなりました。
posted by 好石亭 at 09:37| 日記

2014年01月13日

希少な宝石(レアストーン)

最近。インターネットなどでルースの検索をしていますと聞いた事も見た事も無いような石がレアストーンとして次から次と登場してくるのが目に付きます。鉱物には通常、宝石とされることがないような鉱石や(結晶)であっても、上手に研磨すれば宝石質のものを創ることが出来るものを含めて80種から200種位はあると言われていますが、名前も知らなかった上、扱ったこともない石のことは仕事柄とても気になります。

ジュエリーとして使われてきた既存の宝石の商いが私の主な仕事ですが石に名前が付いていれば始めてインターネットで目にする石でも全然知らないと言うわけにもいきませんので直ぐに宝石の辞典で調べて見ますが、普段使っている宝石の写真図鑑などでは分からないものが結構あるので鉱物に関する辞典などをいくつか使って調べ確かめる事が多くなりました。しかし。目新しい石は概ね(硬度5以下)で脆く疵付きやすいものが多く従来の宝石と比べると色の美しいモノはあまりないように思います。

今までは需要も限られている上に柔らかく脆いので研磨が難しいことやルースとして研磨しても宝石としては知名度も市場性も乏しいのであまり売れなかったモノですが、鉱物のコレクターの中でルースのコレクションを手掛ける人やパワーストーンと称する石に関心のある方が増えてきたのでしょうか、その方々をターゲットとする業者が増えてきた事や仕入れ価格が安く比較的に安い値段で売る事が出来るものが多いのが増えた理由の一つとして上げられます。

宝石業者として知らなかった名前の石はレアストーン?かも知れませんが調べると知っている宝石の別の商業名だったりすることがよくあります(勉強不足)。インターネットで販売する場合、業者は特にカラーストーンなどは心をくすぐる文言で表示する事が多くなっていますので本当の鉱物名は何であるかを確認する必要もあります。

ご注意!宝石の中では(特に希少な石)とされている天然のアレキサンドライトは産出量が非常に少ない上に瑕の少ない様子の良い石となると更に希少なので結構なお値段となります。しかし。最近、インターネット市場を注意して見ていますと綺麗な小粒のアレキサンドライトがジュエリーに使われて安い価格で出ていることがありますが、綺麗で値段の安いものは殆どが合成です。商品コメントで天然とも合成ともきちんと表示していないものが結構ありますので気をつけてお買いにならないと合成を高いお値段で買う事になります。
posted by 好石亭 at 20:35| 日記

2014年01月05日

”宝石用10倍ルーペ”

宝石ルース(裸石)を扱うものにとって判別や査定をする上で欠かせない道具にルーペがあります。倍率は10倍で世界中で共通の倍率となっています。僅か10倍ですが扱いに慣れるとルースの表面のカットの様子やキズ・内包物の様子が良く分かりますので欠かす事の出来ない必需品となっています。

新しい世界を知りたい、誰も見たことのない世界を見てみてたいという興味、関心が科学技術の発展につながりました。顕微鏡の発明は見えないものを何とか見てみたいという真理を追究し、世の中の仕組みを解明したいという多くの人の努力の結果でその性能は急速に進歩を遂げました。

顕微鏡は1590年頃オランダのヤンセン親子が2つの凸レンズを組み合わせて、発明したとされています。望遠鏡を逆から覗いて、偶然発見したとされていますが、(ヤンセン親子が逆から覗いたのは、像が倒立して写る、現在、一般的に天体望遠鏡として使われているケプラー式望遠鏡)で天体を初めて望遠鏡で観察したガリレオが作ったのは、17世紀に発明された、像が倒立しない本来の望遠鏡(ガリレオ式望遠鏡)ですが、望遠鏡の発明は顕微鏡の発明より20年ほど後とされていますから変ですね。

日本には発明から37年後の1627年にはオランダから数台の顕微鏡が輸入されたとの記録のが残っています。発明から37年後なので性能もかなり良いものであったことが伺われます。又 バネの振動フックの法則で有名なロバート・フック(英国)物理学者は17世紀に顕微鏡を使って、微生物のなどを顕微鏡で観察したスケッチを発表しています。そのときの顕微鏡の倍率は最高でも150倍ほどだったといわれています。一方、フックがイギリスの王立協会に紹介したオランダのレーウェンフックは、自ら磨いたレンズ一枚の顕微鏡で200倍以上の倍率を実現しています。

今では高価な宝石の鑑別などは最終的には専門の機関に委ねる事が多くなりましたが、基本的には精度の良い顕微鏡や比重・屈折計による検査を経て判定が得られますが、それでも分からないモノは費用はそれなりに掛かりますが最新の機器を駆使して鑑別がされています。
posted by 好石亭 at 20:17| 日記