2011年04月28日

”プロフェッショナル”

「プロ」玄人、ある分野について専門知識や技術を有している専門家のことですが、いずれの分野にしてもプロと言われるようになるまでには大変なものがあります。宝石の流通経路では、宝石が採れる鉱物結晶を探し出す人・研磨加工のプロフェツショナルが私たちの前の段階にいて、初めて(ルース)を扱う者の出番がきます。

宝石(ルース)の「石やさん」と言われる私たちが石を仕入れる時は買い付けたものをお得意様が買ってくれると言う確約などはほとんどの場合ありませんので、自分の好みよりも、この値段で買い付けてこの石をあのお得意様に進めたらきっと使ってくれるだろうという思惑や経験によって自分の得意なものを仕入れる事になります。勿論、自分の好みの石に出会ったときなどは商売を無視して買値を吊り上げとことん追いかける事もありますが、
商売ですから売値はともかくお客様が石を使ってくれる事が第一なので新しく手がけた石の場合などは最初にお客さまからOKが出た時などは「石や」冥利に尽きます。しかも思惑どうりの値段で売れた時などは嬉しくていそぎ次の買い付けに期待しつつ仕入れに向かいますが、商いはそんなに甘くありません。飛んで行ったらもうお目当ての商品は無かったり値段が高騰していたりして思うようにはいきません。私たちの商いにはあるしゅの賭けのような勝負どころがあり甘くはありませんがそこに面白味があります。

私たちの次に位置する人達は(ルース)をジュエリーに作り上げる業者の方々と言う事になります。(ルース)を、素人が知らない知識や技術によって、お客様が喜んで頂けるようなジュエリーに創り上げるようにする人達ですが、接客の質の高さだけではなく顧客に満足を与えなければならないのでそれは大変なものがあるようで、プロとして認められるようになるまでには業者仲間との商売以上の難しさがあります。
しかし、最近の宝飾業界は景気後退の影響を受けて環境が著しく悪くなっていますのでプロと言われる人達が育たないどころか経験豊富な方がリタイヤを余儀なくされるケースが間々みられプロと言われる人達がむしろ少なくなってきているように思います。

ジュエリーを創るために仕入れる(ルース)に拘りを持って、お客様と石との出合いを最高のものにするには経験によるスキルがものを言います。お客様のご要望に添ったジュエリーを作り上げるために造り手の仕事のチェックも妥協をしない厳しい目が必要です。全ては顧客に満足を与えるために、そのようなプロの方にお会いすると私も「石や}として負けるわけにはいかなくなります。
posted by 好石亭 at 21:49| 日記